LINEで集めたシフトの希望を紙に書き写し、タイムカードを見ながら電卓で給料を計算する。飲食店の店長の仕事のなかでも、シフトと給料の管理は毎月かならず時間がかかる作業です。
この記事では、シフト作りの流れ、打刻(勤怠)の記録のしかた、深夜の割増や休憩など、給料計算で守るルールを、アルバイトの給料の計算例とあわせてまとめました。居酒屋・ラーメン・カフェなど、アルバイトが多いお店向けの内容です。
この記事でわかること
- シフトの希望集めから共有までの流れ
- 打刻の記録で気をつけること(1分単位・休憩)
- 深夜の割増・残業・最低賃金など、給料計算のルール
- 紙やエクセルで管理するときのつまずきどころと、まとめる方法
シフト作りの流れ
- 必要な人数を決める曜日・時間帯ごとに、ホール・キッチンが何人いれば回るかを決めます。売上や客数の記録があると決めやすくなります。
- 希望を集める締め切りを決めて、スタッフから出られる日・時間を集めます。
- シフトを組む希望と必要な人数を見ながら組みます。足りない時間帯はスタッフに相談します。
- 共有する決まったシフトを全員が見られるようにします。変更があったときも、すぐ伝わるようにしておきます。
人件費は売上との割合で見るのが一般的です。飲食店では、食材費(Food)と人件費(Labor)を合わせた「FLコスト」として管理することもよくあります。
打刻(勤怠)の記録
- 1分単位で記録する毎日の労働時間を15分単位などで切り捨てることはできません。出勤・退勤は1分単位で記録します。
- 休憩を記録する6時間を超えて働く日は45分以上、8時間を超える日は1時間以上の休憩が必要です。何時から何時まで休んだかを残します。
- 代わりに打刻させないほかのスタッフが代わりに打刻できると、記録が正しくなくなります。本人のICカードやスマホで打刻するしくみが安心です。
- 記録を残しておく出勤簿などの勤怠の記録は、法律で一定の期間の保存が求められています。紙の場合はなくさない工夫が必要です。
給料計算で守るルール
くわしくは、労働基準監督署や社会保険労務士、税理士にご確認ください。
アルバイトの給料の計算例
ある日のアルバイト「はると」さん(架空の例)の給料を計算してみます。時給は1,400円、17:00〜23:30の勤務で、途中に30分の休憩をとりました。
| 項目内わけ | 金額 |
|---|---|
| 働いた時間17:00〜23:30 から休憩30分を引く | 6時間 |
| 基本の給料1,400円 × 6時間 | 8,400円 |
| 深夜の割増22:00〜23:30 の1.5時間 × 1,400円 × 25% | 525円 |
| 交通費お店の決まりで1日分 | 500円 |
| この日の合計 | 9,425円 |
税金・保険料の差し引きは、月の合計の給料で計算します。
深夜の割増を付け忘れると、毎日数百円ずつ払い不足がたまっていきます。閉店時間がいつも10時を過ぎるお店ほど、自動で計算できるしくみにしておくのが安心です。
紙・エクセル管理でつまずくところ
- シフトの希望がばらばらに届くLINE・紙・口頭で届いた希望を、1つの表に書き写す手間がかかります。
- タイムカードの打ち込み月末にタイムカードを見ながらエクセルに打ち込むので、まちがいが起きやすくなります。
- 割増や時給の変更が反映されない時給を上げたのに表の式を直し忘れる、深夜の時間を数えまちがえる。
- 「今月いくら?」の問い合わせスタッフが自分で確認できないので、店長に毎回聞かれます。
POSでシフトと給料をまとめる
レジとシフト・給料の管理がひとつになったPOSを使うと、打刻の記録がそのまま給料計算に使えます。たとえばポスポスでは、次のことができます。
注文・会計・厨房の機能もそろっているので、レジと勤怠を別々のサービスで契約する必要がありません。料金は月額(税込)で、ライトプラン 11,000円、スタンダードプラン 22,000円(5店舗まで追加料金なし)、個別プラン 55,000円〜。初期費用は0円で、無料で1か月お試しできます。
よくある質問
アルバイトの勤務時間を15分単位で切り捨ててもいいですか?
毎日の労働時間を15分単位などで切り捨てることはできません。労働時間は1分単位で記録して給料を払うのが原則です。残業・深夜・休日の時間の1か月の合計について、30分未満を切り捨て・30分以上を切り上げる処理は認められています。
深夜の割増はいつからいつまでですか?
午後10時から午前5時までの間に働いた時間には、通常の賃金の25%以上の割増が必要です。アルバイトでも同じです。
休憩は何分取らせればいいですか?
労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を、勤務の途中に与える必要があります。
最低賃金はどこで確認できますか?
最低賃金は都道府県ごとに決まっていて、毎年秋ごろに改定されます。厚生労働省の「地域別最低賃金の全国一覧」で確認できます。時給が改定後の最低賃金を下回らないか、毎年確認しましょう。
ポスポスでシフトと給料を管理できますか?
できます。ICカードで打刻し、シフトの希望集めから決定までアプリの中で行えます。打刻の記録からスタッフごとの給料(時給・日給・手当・控除)を計算し、Excel にも書き出せます。スタッフは自分のスマホでシフトと給料を確認できます。
レジも、シフトも、給料も。ポスポスひとつで。
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※ 記事中の計算例は説明のための架空の数字です。法律の内容は2026年10月時点の概要です。実際の対応は労働基準監督署・社会保険労務士・税理士などにご確認ください。

