担当ごとの売上、ヘルプの付け回し、シャンパンコール、そして売掛。ホストクラブの売上管理は、キャバクラ以上に「誰の売上か」「いつ回収するか」をきちんと残すことが大切です。
この記事では、ホストクラブの売上のしくみと、付け回し・売掛・コールの管理のしかた、ホストの給料の計算例を、2025年に施行された改正風営法のポイントとあわせてまとめました。
この記事でわかること
- 担当(本指名)・ヘルプ・送り指名で、売上が誰に付くか
- 付け回しと売掛を、もれなく記録するためのポイント
- 2025年6月施行の改正風営法で、お店が気をつけること
- 売上の歩合で決まるホストの給料の計算例
ホストクラブの売上のしくみ
多くのホストクラブでは、お客さまが一度決めた担当(本指名)のホストに、そのお客さまの売上が付きます。ほかのホストは「ヘルプ」として席に着き、場をもり上げます。
売上の集計で大事なのは、伝票ごとに「担当は誰か」「ヘルプは誰が着いたか」を残しておくことです。ここがあいまいだと、月末の給料計算で必ずもめます。
付け回しの管理
付け回しは、どの席に、どのホストを、どの付け方(ヘルプ・場内指名など)で、何分着けるかを決める仕事です。内勤や幹部の頭の中だけで回していると、次のようなことが起きます。
- 特定のホストに偏る同じホストばかり着けてしまい、ほかのホストの経験や指名のチャンスが減ります。
- ヘルプの記録が残らない誰がどの席に何分着いたかがわからず、ヘルプの手当を正しく払えません。
- 席を外すタイミングを逃すホストに「あと何分」が伝わらず、席の入れかえが遅れます。
POSで付け回しを記録すると、卓ごとのタイムテーブルで「いま誰がどこに何分」がひと目でわかり、その記録がそのまま手当や給料の計算に使えます。
売掛の管理と2025年の法改正
売掛(ツケ)は、その場で払わず、あとで払ってもらう約束のお金です。ホストクラブでは、この売掛をめぐるトラブルが社会問題になり、2025年に法律が変わりました。
改正風営法(2025年6月28日施行)のポイント
接待飲食をするお店(ホストクラブ・キャバクラなど)に対して、次のような行為が禁止されました。
- 料金について、事実と違う説明や、まちがえさせるような説明をすること
- お客さまの恋愛感情につけこんで、困らせて飲食や遊興をさせること
- お客さまが注文していない飲食などを出すこと
- 注文や料金の支払いをさせるために、お客さまを威迫(おどす)すること
- 料金の支払いのために、売春や性風俗店で働くことなどを求めること
違反すると営業停止などの行政処分のほか、刑事罰の対象になるものもあります。くわしくは警察や専門家(弁護士・行政書士)にご確認ください。
売掛で記録しておく項目
| 項目何を残すか | 形 |
|---|---|
| 発生した日どの日の、どの伝票の売掛か | 日付・伝票番号 |
| お客さま・担当誰の売掛で、担当は誰か | 名前 |
| 金額と内わけ何を注文した結果の金額か | 金額 |
| 回収の予定いつまでに払ってもらう約束か | 日付 |
| 回収の記録いつ・いくら回収したか(一部回収も) | 日付・金額 |
| 残りまだ回収していない金額 | 金額 |
注文と料金の記録が伝票に残っていれば、あとで「頼んでいない」「聞いていた金額と違う」といった行き違いがあったときにも確認できます。
コール・イベント・ランキング
シャンパンコールやバースデーなどのイベントは、ホストクラブの売上の大きな山です。どのボトルが、どの卓で、誰の担当で出たかを残しておくと、シャンパンのバックやイベントの成績をそのまま計算できます。
また、売上や指名のランキングは店内のやる気を上げる道具になります。ただし、2025年の改正にあわせて、警察庁から接待飲食営業の広告・宣伝についての通達が出されており、ホストの売上額やランキングを強調するような表現は規制の対象とされています。店内の成績管理と、お店の外に出す広告やSNSは分けて考えるのが安心です。
ホストの給料の計算
ホストの給料は、担当の売上に対する歩合(売上バック)が中心で、そこに指名の本数やヘルプの手当などを足すお店が多いです。ある月のホスト「レン」さん(架空の例)で計算してみます。
- 歩合:担当の売上(TAX・消費税を除いた小計)の 40%
- 指名手当:本指名 1本 1,000円
- ヘルプ手当:1回 500円
- この月に前借りした分:50,000円
| 項目内わけ | 金額 |
|---|---|
| 売上の歩合担当の売上 800,000円 × 40% | 320,000円 |
| 指名手当1,000円 × 20本 | 20,000円 |
| ヘルプ手当500円 × 16回 | 8,000円 |
| 報酬の合計 | 348,000円 |
| 前借りの差し引きこの月に先に渡した分 | −50,000円 |
| 支給額(税金などの差し引き前) | 298,000円 |
税金(源泉徴収)などの差し引きは、お店との契約の形で変わります。計算のしかたはキャバクラの給料計算の記事で紹介しています。
売掛がある場合、「売掛のまま回収していない売上を、給料の歩合に入れるか」もお店ごとに決めておく必要があります。決めずにおくと、回収できなかったときにお店とホストの間でトラブルになります。
POSシステムでまとめて管理する
ホストクラブ向けの機能がそろったPOSシステムを使うと、伝票・付け回し・売掛・給料がひとつにつながります。たとえばポスポスでは、次のことができます。
料金は月額(税込)で、ライトプラン 11,000円、スタンダードプラン 33,000円(5店舗まで追加料金なし)、個別プラン 55,000円〜。初期費用は0円で、無料で1か月お試しできます。ほかのシステムとの比べ方は夜のお店のPOSシステムおすすめ5選をどうぞ。
よくある質問
ホストクラブの売上は誰に付きますか?
多くのお店では、お客さまの担当(本指名)のホストに売上が付きます。ヘルプで席に着いたホストには、売上ではなくヘルプの手当などで報いるお店が多いです。決め方はお店ごとに違うので、ルールを決めて共有しておくことが大切です。
売掛(ツケ)は今も使えますか?
売掛そのものが禁止されたわけではありませんが、2025年6月28日に施行された改正風営法で、恋愛感情につけこんで支払いきれない飲食をさせることや、料金の支払いのために客を威迫することなどが禁止されました。売掛は金額・回収の記録をきちんと残し、支払える範囲を超える売掛を前提にしない営業が求められます。
付け回しは紙やホワイトボードではだめですか?
少人数なら回せますが、卓やホストが増えると、誰がどの席に何分着いたかが残らず、ヘルプの手当や指名の記録があいまいになりがちです。POSで付け回しを記録すると、そのまま給料計算に使えます。
ホストの給料に源泉徴収は必要ですか?
お店との契約の形(報酬か給与か)で扱いが変わります。報酬として払う場合の計算のしかたは「キャバクラの売上集計と給料計算のやり方」で紹介しています。実際の扱いは税理士や税務署にご確認ください。
ポスポスはホストクラブで使えますか?
使えます。本指名・場内指名・送り指名・ヘルプの付け回し、売掛の一覧と回収、ボトルキープ、シャンパンなどのバック、コールのオークション、ホストごとの給料計算まで対応しています。月額11,000円〜・初期費用0円で、無料で1か月お試しできます。
担当も、付け回しも、売掛も。ポスポスひとつで。
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月額11,000円〜・初期費用0円。無料で1か月お試しできます。
※ 記事中の計算例は説明のための架空の数字です。売上の付け方や給料の決め方はお店ごとに異なります。法律の内容は2026年10月時点の公開情報にもとづく概要です。実際の対応は警察・弁護士・行政書士・税理士などの専門家にご確認ください。

